東北・北陸
TOHOKU - HOKURIKU
青森
青森港は、津軽半島と下北半島に抱えられるように陸奥湾の奥に位置する天然の良港です。
8月に行われるねぶた祭りは東北三大祭りのひとつ。実際に使用されたねぶたを展示する施設もあり、開催時以外も祭りの迫力を感じることができます。
港のシンボルは、高さ76 メートル、地上15 階建ての正三角形のビル、青森県観光物産館アスパム。物産の展示販売だけでなく、県内の観光情報も発信しています。
縄文時代の遺跡では最大級といわれる三内丸山遺跡、弘前、十和田湖、奥入瀬渓谷、八甲田山、そして世界自然遺産の白神山地など、みちのく青森は見どころ満載。お寿司をはじめ、山海の幸を使った地元料理もぜひこの機会にご堪能ください。
主な見どころ
①弘前城
石垣の上に建つ17世紀の封建時代の城で、3つの壮麗な屋根を有する塔と堀、 5つの門を特徴とします。春には2,500本以上の桜が咲き誇ります。
②津軽藩ねぷた村
実物大のねぷたの山車を見学したり、太鼓を叩いたりできる体験型の施設です。日本庭園や手工芸品のワークショップ、伝統音楽の生演奏も楽しめます。
③立佞武多の館(たちねぷたのやかた)
立佞武多の館では、有名な3つのねぷたの山車の展示が見られます。それぞれ高さは22メートル、重さは17トンにもなります。
④津軽金山焼
青森は銅色の焼き物で知られています。ここでは、窯やギャラリーだけでなく、様々な作品の展示も見られます。敷地内にはカフェやガーデンもあります。
⑤八甲田山
青森市の南側にそびえる複数火山の総称で日本百名山のひとつ。この美しい山脈は、成層火山と溶岩ドームでできており、その景観はハイカーにも大変人気です。
⑥十和田湖
十和田八幡平国立公園の中に佇む二重カルデラ湖で、古代の森の丘に囲まれた自然のワンダーランドです。湖水標高400メートル、 最深部は中湖の378メートル、透明度は20メートルを誇ります。昭和11年、国立公園に指定されました。
⑦ねぶたの家ワ・ラッセ
武士や人気キャラクターを模したランタンが通りを練り歩くねぶた祭り。この施設の見どころは、そのねぶた展示です。
⑧奥入瀬渓流
十和田湖の子ノ口から焼山までの約14キロの清流。豊かな樹木や十数か所の滝、千変万化の美しい流れや様々な奇岩・奇勝が見事な渓流美を作り出しており、四季折々の自然美を堪能できます。
⑨白神山地
1993年に世界遺産に登録された白神山地は、青森県の南西部から秋田県北西部にかけて広がっています。人為的な影響をほとんど受けていない世界最大級のブナ原生林があり、多種多様な動植物が生息・自生するなど貴重な生態系が保たれています。
酒田
山形県の庄内地方の北部に位置する都市。豊かな土壌と日本海の海の幸に恵まれた日本有数の米どころで、庄内米や地酒も全国的に知られています。江戸中期には北前船が大坂や江戸に米や紅花、藍、海産物などを運び「西の堺、東の酒田」と呼ばれ、活況を呈していた歴史ある街です。
石巻
北上川の河口に位置し、宮城県北東部地域を代表する風光明媚な都市。伊達藩の統治下には、水運交通の拠点「奥州最大の米の集積港」として、全国的に知られた交易都市でした。震災により甚大な被害を受けましたが、復興に向けて確実に歩みを進めています。
秋田
秋田港にそびえるポートタワー・セリオンには地上100メートルの展望室があり、ここからの秋田市街や男鹿半島、鳥海山の眺望は最高です。日本海に突き出した男鹿半島では、民俗行事として知られるなまはげの文化に触れられるほか、なだらかな稜線が穏やかな印象を与える寒風山、男鹿温泉など豊かな自然に癒やされます。
港からバスで約25 分の秋田駅からは、秋田新幹線などで「みちのくの小京都」と呼ばれる角館にアクセスできます。江戸時代の面影を残す城下町の魅力を味わってください。
主な見どころ
①田沢湖
秋田県の中東部、仙北市にある淡水湖。直径は約6キロの円形、最大深度423.4メートルで日本一深い湖です。深い湖水に差し込んだ太陽光は、水深に応じて湖水を明るい翡翠色から濃い藍色にまで彩ると言われています。
②角館武家屋敷
江戸時代初期から城下町として栄え、今もなお藩政時代の面影を残す武家屋敷が数多く現存することから「みちのくの小京都」と呼ばれています。年間約200万人が訪れる東北でも有数の観光地として広く知られています。
③秋田市立赤レンガ郷土館
旧秋田銀行の本店として1912年に完成した赤れんが館をメインに、新館、収蔵庫及び少し離れたところにある分館、秋田市民俗芸能伝承館から成ります。 館内では、建物に関する資料や秋田市の伝統工芸品などを展示しています。
④寒風山
男鹿半島にある標高355メートルの山。大半が芝生に覆われたなだらかな山容は、日本でも有数の美しさを誇っています。山頂からの眺めも素晴らしく、回転展望台はおよそ13分間で一周し、日本海、白神山地、鳥海山と360度のパノラマを楽しむことができます。
⑤酒蔵
「美酒王国」と異名をとる秋田では、おいしい日本酒を造る酒蔵が39もあり、創業百年以上の蔵元が25蔵を数えます。米どころとして原料米の確保が容易で、水にも恵まれるなど好条件であったため県内に多くの酒造業が興りました。
宮古
名勝・浄土ヶ浜をはじめ、隣接する岩泉町には日本三大鍾乳洞の一つ「龍泉洞」があり、豊かな自然に恵まれています。宮古市を含む三陸地域は、2013年「三陸ジオパーク」として、日本ジオパークに認定されました。
主な見どころ
①浄土ヶ浜
宮古の代表的な景勝地のひとつで国の名勝に指定されています。鋭くとがった白い流紋岩が林立し、一つ一つ違った表情を見せて海岸を彩ります。松の緑と岩肌の白、海の群青とのコントラストはまさに一見の価値があります。
②龍泉洞
ドラゴンブルーと呼ばれる世界有数の透明度を誇る地底湖を有し、洞内に住むコウモリとともに国の天然記念物指定を受けています。奥から湧き出る清水が数カ所に渡って深い地底湖を形成しており、第三地底湖は水深98m。また、未公開ですが第四地底湖は水深120mで日本一の深さを誇っています。
③三陸鉄道
NHKの朝ドラ「あまちゃん」の舞台としてあまりにも有名。2011年の大震災で甚大な被害を受けましたが2019年3月にJRから山田線が移管され、大船渡(盛)から久慈を結ぶ全長163㎞が全線開通となります。岩手県の沿岸部を南北に貫く第三セクターの鉄道路線としては日本最長です。
④津波遺構 たろう観光ホテル
田老地区は東日本大震災で甚大な被害が出ました。その田老地区に建つ6階建ての「たろう観光ホテル」は、国の支援を受ける津波遺構に認定された建物です。2階部分までは鉄骨がむき出しになり、高さ約17mという津波の恐ろしさを物語っています。
⑤釜石大観音
本年夏にはラグビーワールドカップも開催される釜石。その釜石港を見下ろす鎌崎半島に、施主明峰山石応禅寺(曹洞宗)により建立された高さ48.5mの白亜の観音像。胎内には聖観音や七福神等が安置されています。胸元は展望台になっており、釜石港が一望できます。
新潟
日本一の大河・信濃川が日本海に注ぐ位置にあり、古くから港町として栄えてきました。江戸時代には北前船の寄港地としても賑わいを見せ、街を歩けば往時の面影を見ることができます。海の幸に恵まれているばかりでなく、郊外には豊かな田園が広がり、米どころ・酒どころとして魅力に溢れています。
主な見どころ
①彌彦神社
越後一宮として古くから信仰を集めてきた彌彦神社。「おやひこさま」として人々に親しまれ、初詣には毎年20万人以上の参拝者が訪れます。
御祭神は天照大神の曾孫の天香山命(あめのかごやまのみこと)。創建から2400年以上の歴史を有するとされる神社で、日本最古の万葉集にも詠われています。
②新発田城
新発田城は、別名「あやめ城」とも呼ばれ、初代新発田藩主溝口秀勝(みぞぐちひでかつ)侯が慶長3年(1598年)に築城し、3代宣直(のぶなお)侯のときに完成しました。
新発田城は一般に多くある山城とちがって、政治・経済の中心として交通の便利さを考え、平地につくった平城です。石垣がすき間なくかみ合うようにきちんと積まれる「切込はぎ」と呼ばれる美観を重視した技法でつくられ、北国の城特有の海鼠壁は全国的にも珍しいものです。 春の桜の季節、真冬の雪をすっぽりかぶった様子、四季折々の風情があります。
③北方文化博物館
「北方文化博物館」は、越後の大地主伊藤家の旧大邸宅を保存・公開しています。
建物や庭園から美術品のコレクションにいたるまで、新潟の伝統と芸術にあふれる豪農の館で、思わず息をのんでしまうほどの美しさと豪壮さを備える館は8年の歳月をかけて築かれました。
広大な8,800坪の敷地には主屋、大広間、茶室、蔵といった建物をはじめ、越後が生んだ庭匠(にわしょう)・田中泰阿弥(たなか たいあみ)による池泉回遊式庭園、歴代当主によるコレクションなどの美術品を鑑賞できます。
④燕三条
田園風景の中に信濃川がゆったりと流れる、燕三条地域。燕三条とは燕市と三条市一帯の総称で、新潟県のほぼ中央に位置。家族経営を中心に小規模な金属加工企業が多く集まり“日本で一番社長が多い町”と呼ばれるエリアです。
江戸時代には和釘づくりが農民の副業として奨励され、江戸の大火などで需要が急増したこともあり、産業が拡大し、専業の職人も育っていきます。江戸中期には仙台の渡り職人が、金鎚で叩いて成型する工芸「鎚起銅器」(ついきどうき)の技を燕に伝承し、多様な金物がつくられる土壌が出来ました。
⑤新潟市歴史博物館
平成16年3月、信濃川のほとりに誕生した歴史博物館。「郷土の水と人々のあゆみ」をテーマとした展示や体験、旧新潟税館庁舎をはじめとした明治・昭和初期の歴史的建造物など、情緒豊かな古くからの港町、水の都にいがたの歴史と文化が満喫できます。
④寺泊魚の市場通り
新潟県のほぼ中央部、長岡市寺泊には、新鮮な海産物を取り扱う鮮魚販売店が数多く並び、魚のアメ横と呼ばれる魚の市場通りがあります。
一年中、新鮮なお魚を求めて買い物客が訪れます。毎週末や春から秋の観光シーズンには多くの人が訪れます。特に毎年年末には年越しの料理の食材を購入するために、数万人の人が県内外から訪れ賑わいます。この事は、地元新潟県のNHK新潟や民放のニュースや地方紙の新潟日報にも取り上げられていて寺泊魚の市場通りは、東京のアメ横にちなんで、魚のアメ横とも呼ばれています。
伏木富山
世界遺産五箇山集落・白川郷に足を延ばせば、美しい緑の山あいに建つ合掌造り集落に出会えます。国宝・瑞龍寺や立山黒部アルペンルート観光も人気です。
主な見どころ
①兼六園
すぐれた景観の要素「六勝」を兼ね備えていることからその名がつけられた兼六園は、日本三名園のひとつです。園内には草木に縁どられた池や小川、滝、橋や茶室など、加賀の歴代藩主が造り上げた絶景が楽しめます。
②近江町市場
金沢市民の台所、近江町市場には魚や青果などの生鮮食品を中心に約170もの店が集まっています。アーケードの下に軒を連ねる活気あふれる店舗をめぐりながら、金沢の食文化に触れることができます。
③瑞龍寺
加賀藩三代藩主の前田利常が江戸初期に創建した曹洞宗のお寺で、禅宗独自の建築様式で知られます。山門、仏殿、法堂が国宝に指定されています。
④ますのすしミュージアム
富山のご当地グルメの代表格、鱒寿司の歴史は江戸時代にまでさかのぼります。館内では鱒寿司の歴史や製法が紹介され、ガラス越しに職人さんの手さばきを眺めることができます。
⑤立山黒部アルペンルート
富山県立山と長野県大町を結ぶルートは、北アルプスの山々と黒部渓谷の絶景が展開し、息をつく間もないほどです。3000メートル級の峰が連なる山岳風景から雪の壁が続く「雪の大谷」まで、見どころは尽きません。
⑥五箇山・白川郷
岐阜県の白川郷と富山県にある五箇山は、周囲の自然に調和した歴史的な合掌造りの家屋が残る集落で知られ、ユネスコの世界遺産に登録されています。
金沢
きらびやかで格調高い歴史と文化が魅力の金沢。市内には江戸時代の面影が残る街並みや名園「兼六園」など魅力が満載。また、郊外には世界遺産の合掌造りの郷が点在しています。
敦賀
福井県南西部の敦賀湾に面し、古くは北前船の寄港地として栄え、また、明治から昭和にかけては、日本とアジア・ヨーロッパを結ぶ欧亜国際連絡列車の発着場として繁栄した港町です。また、ナチスの迫害から逃れたユダヤ人難民が上陸した「人道の港」としても有名です。
主な見どころ
①人道の港敦賀ムゼウム
1920年にシベリアで救出されたポーランド孤児、1940年にはナチスドイツの手から逃れたユダヤ人難民が、リトアニア・カウナスの領事代理杉原千畝が発給した“命のビザ”を握りしめ、敦賀港に上陸したことに関連して展示を行っています。
②大本山永平寺
寛元2年(1244年)、道元禅師によって開創された出家参禅の道場。広大な敷地には、山門・仏殿・法堂・僧堂・大庫院・浴室・東司などの修行の中心となる「七堂伽藍」など、70余棟の建物が、樹齢600年を越える老杉の巨木に囲まれながら静かにたたずんでいます。
③福井県立恐竜博物館
福井県勝山市は、日本の恐竜化石発掘のほぼ大半をしめています。この博物館は、30体以上の恐竜の骨格をはじめ、千数百点もの標本、大型復元ジオラマや映像などが展示されています。
④一乗谷朝倉氏遺跡
福井市の南東約10キロにあるこの遺跡は、戦国時代に朝倉氏五代が103年間にわたって越前の国を支配した城下町の跡。武家屋敷・寺院・町屋・職人屋敷や道路に至るまで町並がほぼ完全な姿で発掘され、国の特別史跡・特別名勝に指定されています。
⑤気比の松原
敦賀湾最奥部に広がる気比の松原は、日本三大松原のひとつに数えられ、国の名勝にも指定されています。かつては氣比神宮の神苑でしたが、織田信長によって没収され、江戸期には小浜藩の藩有林となっていました。
⑥氣比神宮
仲哀天皇ほか六座を祀り、「越前一の宮」「北陸道の総鎮守」とも称される古社です。佐渡ヶ島から漂着したムロで建立したと伝わる大鳥居は、広島・厳島神社、奈良・春日大社と並ぶ日本三大木造大鳥居のひとつです。
⑦敦賀赤レンガ倉庫
明治38年、米国ニューヨークのスタンダード石油によって建設された石油貯蔵用の倉庫。明治中期から昭和初期にかけて、国際都市として敦賀が繁栄した時代を象徴する施設の一つです。