素敵な思い出
「コロナが終わったら、何が一番やりたい?」「孫や子供達と一緒に家族全員でクルーズ! それが一番ね」 家内にとって4人の孫達も含め家族全員でクルーズ旅行をするのが、どうも目下の夢のようだ。
プリンセス・クルーズに初めて乗ったのは10年程前だった。ブリスベンを出港し 翌々日“天国に一番近い島”と言われるニューカレドニアに入港。フィジー等を回り12日間のクルーズは、あっと言う間に過ぎた。南太平洋の島々は、どこまでも続く白い砂浜と透きとおった青い海、まさに天国に一番近い島々だった。
南太平洋やカリブ海、日本発着クルーズ等、今では我々夫婦にとってクルーズは何よりもの楽しみとなっている。重いカバンを持つことなくホテルが寝ている間に移動しくれるのが何より有難い。 しかも 太陽に輝く紺碧の海を見ながらの朝食、ビュッフェでの楽しいランチ、時に3時のアフタヌーンティーも楽しみ、夜は皆で着飾って豪華なディナー、そして毎回素敵なショーやアトラクション、こんな快適で素晴らしい旅はない。乗船した時、いつも「今度はあの美味しそうなアイスクリームも食べるぞ」と思うのだが、とてもアイスクリームまで手が出ない。また、毎日部屋を奇麗にしてくれるスタッフ、いつも美味しい料理を運んでくれるレストランの陽気なスタッフ、そして安全な運航を陰で支えてくれているクルー、この快適なクルーズ旅行も、こうした沢山のスタッフのお陰だ。
2019年2月 新型コロナウイルスは、瞬く間に世界を大きく変えてしまった。サービス産業を集中的に襲ったが、特にクルーズは大打撃を被った。いつも笑顔で乗客を楽しませてくれたクルーズ船のスタッフのことを思うと、何ともやり切れない気持ちが込み上げてくる。
あれから もう3年。 街には以前の様に人々が行き交い、街の風景もようやく元に戻り始めた。海外では既にコロナ以前と変わらない生活となり、クルーズも以前同様に再開されていると聞く。昨年 家内は古希を迎えた。しかしコロナの為に家族全員で古希祝いをする事すらできなかった。是非来年には家内の目下の夢だった「家族全員でのクルーズ」を実現したいものだ。 きっとまた あの明るく陽気なスタッフが皆 いつもの笑顔で迎え入れ、孫達に そして我々家族全員に、いつまでも忘れ得ぬ“素敵な思い出”を残してくれることだろう。