バルコニーの朝食

バルコニーの朝食

白夜のバルト海をロイヤルプリンセス号は静かに進んでいった。北欧の美しい街々、船内とは思えぬ本格トスカーナRestaurantでの食事、踊りあかす世界各国から集まった船旅仲間…。夢かうつつか、そうした想いでとともに、コンパクトながら寝心地の良いベッドでの一夜が明けると、船室のバルコニーに朝食が届けられた。はつ夏の海風を受けつつ、最終目的地である帝国の古都に思いを馳せつつ、それを頂く僕がいた。

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