I am with you, Diamond Princess
スーツケースに夏物を詰め込み、寒い日本を脱出して暖かい「初春の東南アジア大航海16日間」の船旅に出かけました。
船内では、折紙教室で主人が外国の方に折紙を教え、出来上がった折紙のコマが綺麗に回った時はとても喜んでくれました。
私は、航海最終日の発表会に向けて、フラダンスやLittle Apple(中国のダンス)の練習。
夜は “Yes/Noゲーム”で、司会者の誘導に一発で引っ掛かってしまい大笑いされているのも気付かない私でした。
今回、6ケ所の寄港地の中で最も楽しみに、そして、一度は訪れたいと思っていたベトナム、ハロン湾では数々の奇岩が穏やかに流れ行く光景は別世界の様でした。
数年前までは、横浜から出港してベトナムへ行けるなんて考えもしませんでした。
16日間充実した日々を過ごし、いざ下船日を迎え様とした時、ハプニングが起こりました。
船室の窓からの眺めは、何台もの救急車・自衛隊の大型バス、海上には海上保安庁の巡視艇など見たこともない驚きの光景でした。
船室のテレビからは、日本の寄港地からの応援メッセージ「We are with you, Diamond Princess」のプラカードをかざし、たくさんの人がエールを送ってくれました。
部屋に届けられた各メーカーからの乳飲料やお菓子等の差し入れや、バレンタインデーのチョコレートに添えられていた一輪の赤いバラには、心和ませてもらいました。
また、一番心の支えになっていたのは、お互い大変な状況にも関わらず、お部屋係のクルーの方がとても素直で何でも気持ちよく対応してくれたことです。ある時、私が彼に「Are you OK?」と心配し声を掛けた時、「OK!OK!」と対応する彼の笑顔が今でも思い浮かびます。
今思えば、逆境の時だからこそ学び、周りの人々の心温まる気持ちが伝わり、貴重な体験だったと思います。
下船口で、プリンセス社のジャン・シュワルツ社長さんと挨拶を交わした時、無事下船出来た安堵感と共に、一緒に苦難を乗り切った感謝の気持ちが込み上げてきました。
来春3月、再びダイヤモンド・プリンセスに乗船できる日を楽しみにダンスの練習をしながら過ごしています。